makonythm

まだまだ止まらないBEAT。mako2のリズム。2003年から続くアレコレ。

『キュピキュピ』を観てきたよ。

キャバロティカキュピキュピウズメちゃんの本公演を目前に、ウズメちゃんたちもどうやら観たがっていたらしい《キュピキュピ グランド歌謡ショー キャバロティカ》を観て来たよ。 昔「バミリオン・プレジャーナイト」にチラリと映った『キュピキュピ』が相当気になってたのと、その「バミリオン~」とか「オー!マイキー」とか「狂わせたいの」とかの監督、石橋義正氏が主宰のユニットだってンで観に行ったのです。実は密かに《新しい刺激か?》と、楽しみにしてたりしてね。で、まずmako2が事前に目にしていた見出しなんかを紹介すると、 『エキセントリックでキュートなエロスが満載された、映像+パフォーマンス!』 『アート、舞台、音楽など、色々なジャンルの要素を取り入れ、国内だけでなく海外から絶賛されている映像+パフォーマンスユニット「キュピキュピ」が、新たなライブを見せる!』 『バイオリン、アコーディオン、ベース、パーカッションによるライブ演奏と壁一面に投影される映像がシンクロする迫力のステージ!』 『完ッ璧に突き抜けたセンスで全ての方向から降りそそぐ映像のシャワー、どちらかといえばベタな関西系ギャグ、踊り狂うパノラノイア・ダンサーズと宇宙の皇帝、そして歌姫分島麻実に見つめられれば、エキセントリックな衣装とうらはらに昭和歌謡がココロをわしづかみ!これでもか、のサービス精神にあふれた、どこにも無いステージ! キュピキュピ グランド歌謡ショー キャバロティカがいよいよ東京初上陸!』 『歌手の分島麻美が日本歌謡を歌い、バックではアコーディオン、バイオリン、ウッドベース、パーカッションというアコースティックなバンド演奏、そして、演奏と様々なシーンが壁一面に投影された映像とシンクロして迫力満点のエキセントリックなショーを展開する。しかも今回は、劇場をキュピキュピ独自のスタイルにセッティング、楽しいショーをより身近に感じられ、映像やパフォーマンスに包まれるような感覚を味わうことができる。キャラクターも大挙して登場し、歌あり、踊りあり、何でもありのライブパフォーマンス。歌と踊りと映像のシャワーを浴びてキュピキュピのライブで大いに盛り上がろう!』 …てな感じだったのね。 でさらに、そもそも《キュピキュピ》ってなんぞや?というのに対する情報が、 『京都を中心に活動をしている「映像+パフォーマンスユニット」で、映像作家で演出を手掛けている石橋義正が中心となって1996年に結成されたグループ。主宰の石橋をはじめ、造形作家の木村真束、グラフィックデザイナーの江村耕市、そして歌手でステージの中心となるパフォーマー分島麻実の4人が集まり、「歌謡ショー」をはじめとした様々なパフォーマンスを見せているユニット。1998年の本格的な活動開始以来、ニューヨーク近代美術館やポンピドゥセンターなど国内外での多くの美術館で、展覧会やライブパフォーマンスを見せ、評価を高めていった。昨年は、ロンドンのテートモダン、パリのパレ・ド・トーキョーでのライブと展覧会、ヴェネチア・ビエンナーレへの参加などの海外公演をはじめ、京都の劇場、アートコンプレックス1928でライブと精力的に公演を行い、さらに「インターネット・ミュージアム・オブ・アート」にも参加、ブロードバンドでしか体験できないインタラクティブ映像作品も発表した。「キュピキュピ」が見せる迫力のパフォーマンスは、世界中から注目を集めている』 と、あるワケですよ。 いやぁ、もっと早く気付けばよかったンだけど「色々なジャンルの要素を取り入れて」っつったって、結局『映像作家』『造形作家』『グラフィックデザイナー』が空間を作って『歌手+ダンサー(映像のキャラクターとリンク)』『生バンド(打ち込み+アコースティック)』が演じるモノじゃないですか。 それも、海外を中心に《アート・パフォーマンス》として評価されてるショーですよ。いや、フライヤー見たり、宣伝文読みゃ解るンだけどね。ええ、オサレ(お洒落)なんですよ、基本的に。 で、mako2の結論を云えば《ウズメちゃんを知らなければかなり楽しんだかも》って感じでしょうかね。つか、なんか期待し過ぎたのかも。 『オタクを部屋にこもらせないように』なんて石橋氏のコメントが、事前にどっかに書いてあったけど、これじゃオタクのアンテナには引っかかンないよ…オサレ過ぎて。そういった意味ではウズメちゃんの方がオタク文化を理解してるよ…良くも悪くも、ね。 いや、確かに面白かったンですよ。 《石橋さんの作品》…つか《アートパフォーマンス》としては面白かった…っていうのかな。なんか、90年代初頭に「GOLD」とか「インクスティック」とかのCLUBでやってたイベントの『平成版』とでもいいましょうかね。 あぁ、なんかバブルっぽい。景気良くなってきたの?って感じ。Mako2的には全然『今』な感じじゃなかった。だって病んでないもん。とにかく、オサレ(お洒落)過ぎですわ。っつーことにか『オサレ好きにはタマらない』ってコトなんですけどね。 そら、もう見るからに『全部にお金かかってます』みたいな感じだったし、空間にある造形物やら映像…つかソレに出て来るキャラクター造形は面白かったし、エキセントリックで派手な衣装(これまた高そう!)の分島さんもかなり歌の巧い方でしたし。夢見るシャンソン人形から、昭和歌謡・演歌まで、mako2のツボを押さえた選曲で、さらに素晴らしく歌が巧かった。いや、MCも関西ノリで笑えましたし。映像にも、ステージにも、キュートなエロスってか「オッパイ」が出てましたさ。けど、オッパイなんて「ロマンチカ」も出してるし…みたいな。 確かに『グラフィックデザイナー』がカッチョ良くデザインして『造形作家』がカッチョ良く創り上げたキャラクター(かぶりもの)が『映像作家』が創ったカッチョイイ映像の中と現実の舞台上に存在して、音楽とカッチョ良くシンクロさせてデカい壁3面に投影してるライブショー…という…事前に見た宣伝文句に嘘はなかったってコトなんだけどね。確かに《映像+パフォーマンスユニット》で、それ以上を期待してたからちょっと残念なんだな。 それと、昭和歌謡みたいな大衆的な素材までもアートに昇華しちゃってるから、カッコ良過ぎてツマンナイのかも。…なんだか『うへぇ、カッコイイですね、この作品、この空間、mako2みたいな貧乏人をこんな場所に連れて来ていただいてありがたいコトです…』て思っちゃうようなトコで…ただ全然《新しい刺激》じゃなかったかな。 方向的には「ロマンチカと同じようなオサレ感」「外国の金持ちが行くキャバレー」って感じだった(いや、そーゆーコンセプトだったンだけど・笑)。んじゃ、もっと狭めのCLUBでやってよ!みたいな。そしたらもっと楽しく飲めたハズだし。 あ、単純に『分島さんのライブ』として観ればスゴイ面白かったし、見ごたえあったのよ。…それにしても、mako2的には『映像+音楽(パフォーマンス)』って意味では、音楽の種類は違えども、この前《エロヒム》が両国でやった公開撮影ライブの方が、内容的には全然『今』な感じだったけどね。 や、造形物に凝っているワケでもなく、もちろん派手さも無く、規模も小さかったンですけどね。そもそも有近氏特有の「病んでる感じ」が(笑)。でなくてもmako2光学姉妹のワンフーですし、贔屓目でしょうけどね(笑)。 mako2の求める《エンターテイメント》って、確かに単純に《娯楽》なんですけど…ホラ、結構この歳までいろんな刺激を求めて《娯楽》の中に身を投じたりしてるとですね、生半可な娯楽じゃ満足できなくなってきちゃってるンですよね、体が(笑)。 いや、オサレなのがダメってンじゃないし、情報がいっぱい凝縮されてりゃイイってもんでもないンですが…なんだろ。その場の雰囲気とか…バランスなんですけどね…だから今はウズメちゃんの《いろんな意味でのギリギリ感》がタマらない感じなのよ、理屈じゃなくて。 いや、あの泥臭い、ちょっとヘボい感じこそ『日本のサブカルチャー』っぽくて、きちんと『大衆的』なんだよなぁ、と。娯楽って、大衆のためにあるものでしょ。またこれも相当な贔屓目なんだけどさ。 で、結局《キュピキュピ》は好きなんですよ。こんなに云っといてナンですが(笑)。…でも、ウズメちゃんほどじゃない感じなのだよ。大体、比べるのが間違いなんですけどね。 個人的に云えば《キュピキュピ》は映像重視で「DVDの方が楽しめるかも」みたいな。で、一応宣伝しますと《キュピキュピ》初のDVDが8月18日に発売されました。初回には自慢の造形物がついてるみたいです。是非、観てみてくださいまし。DVDでも充分楽しめるハズ。 もちろん、生で観れば、それはそれで面白いンですよ…あと一週間くらい東京で公演するらしいので、お時間があれば是非(詳細記します)。 で、あなたの感想を聞かせてくださいな。 …最終的にはDVDとキャバロティカ公演の宣伝になったから許してね、的なまとめ具合ですけど(笑)。 ■DVD《Kyupi Kyupi The Best》 キュピキュピライブ・歌謡ショーの集大成「キュピキュピ グランド歌謡ショー キャバロティカ」京都公演の様子や世界各国の美術館で上映された映像作品の数々を再編集。インターネット用コンテンツ「パノラノイア」Remix版も含めた全20タイトル。1998年の京都初ライブから2003年のキャバロティカ・ロングラン公演までのキュピキュピの全軌跡を凝縮。濃厚なキュピキュピの世界をじっくり堪能できます。 Live + Archives ・ キュピキュピ グランド歌謡ショー キャバロティカ編集版 ・ キュピキュピライブの記録 Video Image ・ Kyupi Kyupi 1million(全12タイトル) ・ Panoranoia-Remix ・ TV-CM ・ Personal Attack-Remix ・ Super Deluxe ・ The Wide Show-Remix 発売:THE FUCCON FAMILY/販売:メディア・ファクトリー/5,040円(税込み)品番:FFBV-0004 ■『キュピキュピ グランド歌謡ショー キャバロティカ』 日時:8/24(火)~27(金)開演19時、8/28(土)・29(日)開演14時・19時、8/30(月)開演19時 会場:スパイラルホール(スパイラル3F・青山) 料金:指定席5,000円(税込)、特別テーブル席6,500円(税込/ワインハーフボトル、おつまみ付/各回20席限定)*特別テーブル席はカンバセーションのみ取り扱い/当日は各500円UP*R-12指定 チケット:カンバセーション03-5280-9996/テレビ東京事業部03-3435-/イープラスeee.eplus.co.jp/電子チケットぴあ0570-02-9966(P:354-565)