makonythm

まだまだ止まらないBEAT。mako2のリズム。

ひとごろし

ひとごろし立て続けに更新してみたりして。気まぐれです。mako2です。 ここのところ、週末は基本的に在宅でセガレと過ごします(まぁ、夜飲みに出ちゃったりとか…気持ちばかりの日もありますがw)。でも、日曜の昼間から観に行って参りましたよ。友人が出てるお芝居。 演目が『ひとごろし』とは、なんて物騒な!と思ってましたが、僕の勉強不足。有名な作家の作品なのね、山本周五郎(原作)。『ひとごろし』自体も、何度もテレビドラマになってるし、2回も映画化されてて、主演が「コント55号」のと「松田優作」だそうですよ。ちゃんと勉強しなきゃ、俺。 で、お日柄もよろしい日曜日。会場は神奈川近代文学館。元町から港の見える丘公園を抜けたトコって、またなんかロケーションもよろしくて。開演ギリギリに到着した割には、なんかチョットお散歩気分で山手の坂道を歩きました。なんかそれがまたヨカッタのよ。特別なものを観に行く感じがしたよ。まぁ、会場自体は全く演劇には向かなそうなトコなのですが。で、一回こっきりの公演てのも、またスペシャルな感じで。つか、一回の為に、稽古するのって大変なコトなんじゃないかなぁ、とか思いつつ。 で、題名とは裏腹に、人も死ななきゃチャンバラもない時代劇だったの。いや、イイわ。落語みたいな世界。素敵。安心して観てられる。なんか、時代劇ってブンブン刀を振り回して、ガンガン人が死んじゃうのが多いイメージがあるんだけど(ま「あずみ」とか、ソコがカッコイイんだけどさ)…でも、コレは『人を殺さない攘夷討ちの話』で、実にヨカッタ。でもって、実に現代的な解釈。セリフにも「シュミレーション」だとか「イチャイチャ」だとか、普通に現代の言葉を使ってて、若いヤツにも優しい芝居w 会場に入ると舞台美術が華道家によるもので、竹を多用した『和』テイスト。それ(生け花による舞台美術…というのか?)がイイとか悪いとか、ウマいとかヘタとかはmako2にはわかりませんでしたが…雰囲気はよかった。で、舞台には黒子がひとり正座して、会場案内に注意事項。左右には薩摩琵琶と二十五絃筝と小鼓の生演奏。始まる前からちゃんと《異空間》で、雰囲気作りはバッチリ。まぁ、開演直前から始まって少しの間、客席で小さな子供がゴネてたのが残念だったけど…つか、折角あそこまでオトナに作り込むなら「未就学児入場禁止」にしちゃえばよかったのに。 で、ステージの作りは凄くシンプルなのに『見せ方』が巧かったなぁ。舞台上で芝居に使う部分はたった畳3畳くらいのスペース(奥に1畳くらい、前方上手に半畳、その他)なのよ。でも、ちゃんと「場」がうまく動いてるから飽きなかった。役者は基本的に正面を向いて話してて、向かい合った演技は殆どナシ。けど、テレビで云ったら正面からのカットを同じ画面に並べられてるような感じで、全然…いや、むしろ全員の細かい表情が確認できて入り込めるし、動きが散ってないから観易いのよ(もっと云えば、役者は一瞬たりとも気が抜けず、相当大変な作り方なのだけど)。いや、意外と「よくある」のかもしれないけど、初めて観た。オミゴトな舞台だわ。 音楽は、薩摩琵琶と二十五絃筝と小鼓に声色(セミの鳴きまねとか、ね)。で、電子音ナシ。ヨカッタ。二十五絃筝とか、多分、初めてちゃんと観たけど、惚れましたよ、あの音。日本人として、タマラン瞬間があるね。で、薩摩琵琶はカッコイイんだけど、シーンによってはカッティングのアタック音が強すぎて、厳しかったかなぁ…とか(素人が生意気なw)。なんかリフをビョンビョン弾いてる時はニヤニヤそっちを見ちゃう程「ROCK」でカッコイイんだけど…「そんなに迫力なくてもいいよ!」みたいな…「BGMとしてはちょっと邪魔」みたいな瞬間もあった。でもまぁ、演技に合わせてオリジナルで曲をつけてたらしいし、限られた楽器(音色)であの表現力だもんね。凄かったよ。イイもの観た。 始まるなりの居合斬り演舞には真剣を使ってただろうでドキドキしたけど、またソコがグッと一瞬の緊張感を作り出してたりして、見事なイントロダクション。まぁ、多分原作自体がよく出来てるンだけど、それにしても全編通して全く無駄の無いストーリーテリング、話の進め方、構成…なにより出演者ひとりひとりの姿勢と技量、いやぁ、久々に本当に面白くてイイ作品を観せてもらったわ。 サルメとか(ROUGEはダンスショーだから、また違うのですが)出演する友達に誘われて観る芝居とか、やっぱ少なくとも普段の顔を知ってる役者が出てると、なかなか素直に入れなかったりするンだけど、今回は、友人が出ずっぱりのストーリーテラー役だったにも関わらず、本当に全く意識しないで楽しめた。や、コレは凄いコトなのよ。舞台に「普段の(僕の知ってる)彼女」が微塵も出てこなかったンだから。それは役者(女優っていうのはまた違う?)としての技量なのか、その作品の演出(まぁ、着物を着た時代劇だしね)による妙なのか、なんとも未だワカラナイ部分もあるんだけど…とにかく、ソコが凄くヨカッタ。しかしまぁ「ベタ褒め」ってワケでもなく、彼女の演技を観るのは二度目なのですが、どちらも「泣きシーン」のある作品で、しかもちゃんと泣いてたりしてやがった(笑)のですが、今回のラストの込み上げた感じは「演出」なのか「うっかり」なのかも含めて、ちょっと本人とお話してみたいトコロ。つか、全員が全員実力あって、バランスもよかった。で、とにかく、主催の人。多分、あの特命係長只野仁みたいな人。あの人の芝居に対する真摯な姿勢にヤラれまくりだったンだろうな、俺。…でも、一応云っておくと、今回の「戸張智春」には惚れましたよ。いや、マジで終演後とか、ちょっとドキドキしたよ。 こーゆーの、もっと観たいわ。いや、一度きりの公演(再演らしいけど)なんて、ホント残念!…なんて思いながら、帰りは中華街で会場で会った友人と食事。でも、お父さんはちゃんとお家で待つkonbuとアヤちゃんに「シュウマイ」「ブタまん」「胡麻だんご」のお土産を買って帰りましたとも。セガレは、まだしばらく母乳生活だでね。