makonythm

まだまだ止まらないBEAT。mako2のリズム。2003年から続くアレコレ。

今という空気

愛の渦なんか、久しぶりに小劇場の芝居を観てきました。mako2です。 ポツドールの『愛の渦』って芝居。新宿THEATER/TOPSで27日まで上演してるから、時間がある自称マコニストには観に行ってみて欲しい。ポツドールは今年コレ一本しか演らないらしいから、是非。いやね、 知り合いの演出家と飲んでて、ジャニーズの話になったのよ。 『演技者。』観てる?…とか。 で、その中でも森田剛のやった『激情』がよかったって話になって、 気になって調べたら「ポツドール」にぶつかったの。 んで、折角だからってンで、その人とふたりで観に行った。 確かに、脚本・演出の「三浦大輔」って人、凄いわ。 凄い「今」を表現できる人って云うか…。 「リアルにこだわった作品作り」とか一言で云ってしまえば、そうなんだろうけどさ。 もうね、ドキュメンタリー番組ってより盗撮映像を見てる感じだった。覗き、か。 確かにリアル。 …いや、じゃ「リアル」ってナニ?って話もあるンだけど…それは改めるとして。 セリフも構成もとにかく凄いヨカッタ。観終わった後、ちょっと切ない気持ちになったよ。 もう人間のダメさ全開なの。勝手だし。気まずいし。すぐに図々しくなるし。 とにかく「今」の空気なのよ。 いや、当然のコトながら「今」な感じってどんどん流れ変わっていくモンじゃん。 「アンガールズ」とか、好き・嫌いは別として、まさに「今の芸人」なのは理解できる。 もちろん「欽ちゃん」とか「ドリフ」とか「ひょうきん族」は過去。今やファミリー向け。 「青木さやか」とか「波田陽区」とか「長井秀和」とかは売れてるけど「今」じゃない。 若手とかアングラな芸人でも「アンガールズ」程「今」を感じる芸人は居ないなぁ、と。 でも実は、mako2みたいなオヤジが観ても「本気で面白い」と思えないのよ。 アンガールズの、あのテンション。 もう正直「若者の感性」に追いつけない歳になっちゃってるのよ、mako2なんて。 ただ、今ココに生きているもんで、悲しいかな「今」の雰囲気は凄く感じてる。 感じるだけ。 でも三浦氏は、その「今」を切り取ってた。凄い、とにかくJUST「今」な感じを巧みに。 つか、あんな「演劇」は…初めて観たんだと思う。いや、前からあったンだろうけど。 けど、mako2は初めて。だからなんかショックなんだ、mako2。 どうやら「セミドキュメント」みたいな実験的な舞台も経過したらしく、ソレはきっと もっと凄かったンだろうけど…。ソレがあってこその「今」なんだろうなぁ…っていうか、 「フルコンタクト」のガチンコがデキるヤツの「マジな組み手」を観た…みたいな感じ。 観客なんか(居るけど)居ないの。舞台上が、驚く程「完全密室」になってるの。 役者が順番に聞き取り易いそれなりのセリフを云うような「演劇」じゃないの。 つか、あのテンションを保ち続ける役者って優秀なのかもしれないなぁ、とか。 そんな舞台しか観たコトない人(多分、ソレが普通)はドコ観ていいかワカンナクなる。 逆に云えば、何度観ても観るトコを変えて楽しめるってコトかもしれない…のか。 でも、UZUMEの公演を何度も観るのとは全然意味が違うのよ。 アレは「お約束」の確認。 話の内容は多分、最近の高校生とかスーフリやらの世代からしてみりゃ 全然「時代遅れ。オクテ過ぎ」なのかもしれないけど…まぁ、いいとして、さ。 趣向が全く違うから比較にならないけど…今のUZUMEは(いつからかはさておき) 「今」じゃないのかもしれないな。…ソレについては『好き好き~』で書くわ。 で、ポツドールの話に戻すとして…。 いや、ストレートプレイとして「セットのリアルさ」とかも確かに凄いのよ。 エアコン動くし(普通か)。2階の部屋に行けるし。風呂のドアついてるし。 テレビのニュースは最近(それもココ何日か)の話題だし(ま、ソレも普通なのかw)。 ああ、そうか、普通なのかね。…「リアル」か。 確かにリアルだったか…誰のリアルかってのはさておき…「リアル」ね。 いや、なんかホント言葉が浮かばないや。だから、とにかく観に行ってみてよ。 「好き/嫌い」とかは別のハナシだと思うから。確認して欲しい。 mako2みたいに「居酒屋で隣のグループが話してるコトが耳に入ってしょうがない人」とかは かなり楽しめるンじゃないかな。…それが「リアル」としか云いようがないのか…。 …で、あの渦巻いている「感じ」って、どうなのかmako2に教えてよ。 あ。一応、注意事項として。興味を持ったとしても、人間の「ダークサイド」っつーか 「カッコ悪いトコ」っつか、ぶっちゃけ「エロ」とかに拒絶反応がある人は観ない方がいい。 …つか、自称マコニストにそんなヤツぁいないかw